岩手県盛岡市の地域パートナーと連携開始。キャリアツーリズムの協創モデルを実証。

株式会社せんのみなと（本社：千葉県香取市、代表取締役社長：高崎澄香）は、岩手県盛岡市を拠点とするトラベル・リンク株式会社（代表取締役社長：北田耕嗣、同副社長：北田公子）および盛岡市グリーン・ツーリズム推進協議会との連携体制を構築し、「キャリアツーリズム」を実施したことをお知らせします。本連携により、参加学生の成長だけでなく、旅行事業者、地域のホスト（受け入れ先）の双方に新たな喜びと活力が生まれる”三方よし”の協創モデルを実証することに成功しました。

人と地域のオリジナリティが輝く、新たな関係性を目指して

私たち、株式会社せんのみなとは「体験と対話で、オリジナリティが協創する文化をつくる」というPURPOSE（存在意義）を掲げています。私たちは、旅という非日常での「体験」と、いつもとは異なる「対話」が、人と人、そして人と地域の間に、これまでになかった素晴らしい関係性を築くと信じています。

キャリアツーリズムは、参加者である学生が自身の未来を描くだけのプログラムではありません。受け入れる地域の皆様にとっても、自らの仕事や暮らしの価値を再発見し、未来を担う若い世代との交流を通じて新たな活力を得る機会となること。この双方向の価値創造こそ、私たちが目指す「協創」の姿です。この想いを実現するため、地域に深く根差したパートナーの皆様との連携に至りました。

連携が生み出す「三方よし」の価値

今回の盛岡でのキャリアツーリズムは、関わるすべての人にポジティブな循環を生み出しました。

①参加学生の成長と発見

地域の暮らしや仕事のリアルに触れる中で、学生たちは自らのキャリアを深く見つめ直す機会を得ました。アンケートでは「農家の方の話を聞き、働くことへの価値観が変わった。ただの旅行では絶対に得られない、一生の財産になる体験だった」といった、具体的な行動や意識の変容に繋がる声が多数寄せられています。

②旅行事業者の新たな可能性（トラベル・リンク株式会社様）

安全な旅程管理のプロである同社との連携は、質の高いプログラムの実現に不可欠でした。本事業は、「自己成長」という明確な目的を持った、新たな顧客層を創出します。これにより、旅行事業者様にとっては新しい旅の需要に応える機会となり、同社からは「若い視点のフィードバックは、新しい旅づくりに不可欠。キャリアツーリズムは新規プログラムのモニターツアーとしても親和性が高い」と、事業面での新たな可能性についてもご評価いただいています。

③地域とホストの新たな活力（盛岡市グリーン・ツーリズム推進協議会様）

地域の魅力的な体験の担い手である同協議会を通じて、参加者と地域住民との深い交流が生まれました。受け入れ先の皆様からは「自分の仕事にこんなに熱心に耳を傾けてもらえる経験は嬉しい。翌日からなんだか活力が増した」「ホスト側なのに、活発な学生との交流に楽しませてもらった」など、交流そのものが地域の元気の源泉となる、素晴らしい関係性が生まれています。

今後の展望：協創の輪を、全国へ

盛岡市で実証された、参加者、旅行事業者、そして地域が共に豊かになる”三方よし”の協創モデル。これは、地域に持続可能な経済の好循環を生み出す、新しい事業モデルでもあります。

私たちはこの成功事例を基に、全国で私たちの想いに共感し、共に新しい旅の価値を創り上げてくださる地域パートナーとの出会いを求めています。
ただし、パートナーとなる事業者様と、より深く、長期的な信頼関係を築き、地域に根差した価値を共に育んでいくために、原則として、各地域（一経済圏）において、一社の旅行事業者様と連携して事業を推進してまいります。

これは、各地域での連携が、かけがえのない特別なものになることを意味します。そのため、本事業にご関心をお持ちの、全国の自治体、DMO、旅行事業者の皆様は、ぜひお早めにご相談いただけますと幸いです。「キャリアツーリズム」を、日本の地域を元気にする新しい風として、全国に展開してまいります。