採用ブログ

書類選考や面接結果の通知は何日以内が理想?

「急なトラブル対応が入ったので、明日の採用面接をリスケ(日程変更)してほしい」 「エージェントから推薦が来ているけど、今週はバタバタしているから来週確認しよう」

日々の業務に追われる経営者様や管理職の方にとって、こうした判断は「よくあること」かもしれません。「採用はもちろん大事だが、目の前の売上や顧客対応の方が緊急度が高い」──そう考えるのは、ビジネスとして無理もない側面があります。

しかし、 今の採用市場はスピードと誠実さが勝負の分かれ道。

数日だけ待ってほしいと判断したその遅れは、単なるスケジュールの先送りではありません。採用成功確率をガクンと下げます

なぜ、たった数日の遅れがそこまでの機会損失を生むのか。本記事では、採用成功企業がなぜ他の重要業務を差し置いてでも「候補者対応」を最優先にするのか、その裏にある理由について解説します。

▼「まずは応募を増やしたい」という企業は合わせてこちらも実践してみてください▼

候補者の熱量は「生鮮食品」。3日で腐ると心せよ

今の採用市場は、過去に類を見ないほどの「超・売り手市場」です。 特に「欲しい」と思うような優秀な人材であればあるほど、水面下では同時に2社、3社と選考が進んでいます。

ここで意識すべきは、候補者の熱量は「生鮮食品(お刺身)」と同じだということです。 面接直後が最も鮮度が高く、そこから時間が経つごとに急速に劣化していきます。私たちの経験則では、「連絡がない空白の3日間」があると、その人材の獲得は極めて難しくなります。

この3日間に何が起きているのでしょうか? 候補者は「連絡が来ない…自分は重要ではないのか?」と不安になり、熱が冷めます。そしてその隙を突くように、競合他社が即座に次回面接を設定し、彼らを口説き落としてしまいます。待っている間に現職で引き留めに合う場合も。

「待てないような人なら要らない」という大きな勘違い

ここで、多くの経営者様からよく聞く反論があります。

「たった数日連絡が来ないくらいで辞退するような忍耐力のない人なら、採用しなくていい」 「縁があればまた戻ってくるだろう」

これは優秀な人材を遠ざける発想です。

企業の判断を待たずに辞退する人は、こらえ性のない人ではありません。むしろ逆です。自身のキャリアに対して真剣であり、義理人情にも厚い「誠実な人材」ほど、連絡が遅い企業に見切りをつけるほかなくなります。

なぜなら、優秀な人材は相手への敬意を重んじる傾向にあるためです。 彼らは、企業側からのレスポンスの遅さを、単なる忙しさではなく「自分に対する誠意の欠如」や「約束を守れない企業体質」として受け取ります。また意思決定や行動が速い傾向もあるため、他社で即断即決で評価を受けたとすれば、より必要とされている・より力を発揮できると感じるでしょう。

面接で聞いた事業内容や企業文化が良くても、社員や顧客を大切にしない会社だと思われてしまえば本末転倒です。人生を決める転職活動では、人は不誠実さに敏感に反応するものです。

また優秀な人は引く手あまたで、他社から「ぜひ来てほしい」と熱烈かつスピーディーなオファーを受けています。義理堅い彼らにとって、熱心に求めてくれる他社を待たせ、返答の来ない企業を待ち続けることは、精神的にも苦しい選択です。

結果として、彼らは「自分を最も必要とし、誠実に向き合ってくれた企業」を選ぶことになります。

エージェントは「下請け」ではない。紹介が止まる本当の理由

候補者へのレスポンスと同様に、多くの地方企業が見落としているのが「人材紹介会社(エージェント)」との向き合い方です。

「紹介料が高いんだから、良い人を連れてきて当然だ」 「とりあえず契約だけしておいて、良い人がいたら連絡して」

エージェントに対してこのような「下請け業者」のような扱いをしているようであれば、今すぐその意識を改める必要があります。

勝負は「最初の商談」で決まっている

エージェントの担当者も、感情を持った人間です。 彼らは、企業との最初の商談(キックオフ)の時点で、その企業の「採用本気度」と「パートナーとしての適性」をシビアに見定めています。

この商談で、企業側が横柄な態度を取ったり、情報を出し惜しみしたりすれば、その瞬間にあなたの会社は「紹介優先度が低い企業(後回しリスト)」に分類されます。

「この人事担当者のために頑張りたい」「この会社なら自信を持って候補者に勧められる」 そう思ってもらえなければ、彼らが抱える「虎の子の優秀人材」が自社に回ってくることはありません。

契約数を増やしても、状況は悪化するだけ

「今のエージェントから紹介が来ないから、別の会社とも契約しよう」と、契約数だけを増やす企業があります。しかし、企業側のスタンスが変わらなければ、結果は同じです。不遜な態度のまま商談を繰り返しても、「相手にしてくれないエージェント」のリストが増えていくだけです。それどころか、業界内で「あの会社は対応が悪い」という評判だけが広まり、自分の首を絞めることになりかねません。

書類推薦の数は、エージェントとの「コミュニケーションの質(リスペクト)」に正比例します。 彼らを「業者」ではなく「同じゴールを目指す仲間」として接することができるか。ここが採用成功の分かれ道です。実際に、エージェント対応を改めただけで応募数が3~5倍になるケースは珍しくありません。

採用を「最優先事項」にするための具体的なアクション

では、忙しい中でも「候補者」や「エージェント」を待たせず、機会損失を防ぐにはどうすればよいのでしょうか。精神論ではなく、仕組みで解決する3つのアクションをご提案します。

① 「24時間以内」の一次返信ルール
候補者やエージェントからの連絡には、必ず24時間以内に何らかの反応を返してください。 もし日程調整に時間がかかる場合でも、「確認しますので、○日までお待ちください」と一本返すだけで、相手の安心感は段違いです。これを「鉄の掟」として社内で共有しましょう。

② エージェントを「チームの一員」にする
エージェントへの連絡を「発注・督促」の場にしないでください。 「こんな人が活躍している」「今、現場ではこんな課題がある」といった内部情報を密に共有し、彼らを「社外の採用チーム」として巻き込みましょう。信頼関係が深まれば、彼らが自社の最強の営業マンになってくれます。

③ 権限委譲とアウトソース
もし「社長の確認待ち」で数日止まるなら、面接の日程調整だけでも採用担当者に権限を委譲すべきです。 それでも社内のリソースが足りず、物理的に対応が間に合わないのであれば、採用代行(RPO)などのプロに実務をアウトソースすることも検討してください。「忙しさ」を理由に機会を捨て続けるコストに比べれば、はるかに安い投資です。

まとめ:採用は「営業活動」と同じ。顧客を待たせる企業は選ばれない

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

採用活動は、企業が商品(自社)を売り込む「営業活動」そのものです。 大切なお客様(候補者)を待たせたり、販売パートナー(エージェント)に高圧的な態度を取ったりする営業マンがいるでしょうか? そんな企業から商品を買いたいと思う人はいないはずです。

「忙しい」は、採用を止める理由にはなりません。 むしろ、今の忙しさを解決してくれる未来の仲間を迎え入れるためにこそ、他の業務を差し置いてでも、採用を最優先にすべきではないでしょうか。

もし、「重要性はわかったが、どうしても手が回らない」「エージェントとの関係構築から見直したい」とお考えであれば、ぜひ株式会社せんのみなとまでご相談ください。

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